手のメソッドについて(なないろメソッド)

なないろバイオリン教室では、独自の手のメソッド「なないろメソッド」を生徒様に教えております。

このメソッドは私が一般大学を卒業し、音楽家をを目指す過程で、身につけたメソッドです。

当時の私は、子供の頃からのトレーニングが不足していたため、指の動きに大きな問題がありました。さらに20代で指を怪我したことにより、「努力しても動かない手」になってしまいました。

弾きたい音楽はあるけれど、それを実現する技術がない…。エチュードたくさん弾いたり、それを自分用に改良したり、整形外科に行ったり、手の論文を読んだりしましたが、大きな効果はありませんでした。そんなもどかしい状況をみて、当時の師匠が、ピアノのための「指のトレーニングメソッド」があることを教えてくれました。

当時、そのメソッドのことは知っていて、関連本を読んでいましたが、実際にレッスンに通うと、かなり独学の印象と違いました。

まずは手、腕、肩の全ての関節について、徹底的に脱力のトレーニングをしました。

そして全て関節について、それぞれ独自の動きのトレーニングを施しました。

それによって関節ごとに独立して動かす感覚を養いました。

「脱力」や「指の独立」、「柔軟性」は音楽家の間では頻繁に話題になるワードです。

しかしそれぞれのワードのはイメージであることが多く、どの感覚が本当の意味での「脱力」「独立」なのかは、今ひとつ掴みきれていませんでした。本で読んで自分で実践しても、今ひとつ効果がなかったのはこのような「感覚」の習得にありました。「独立」「脱力」とはこのようなものだ、と定義されることで、目標がはっきりしました。

指や腕を動かす構造を理解した後は、それをバイオリン演奏に使えるように置き換える必要があったので、YouTubeでバイオリニストの映像を大量に観ました。

バイオリニストが指や腕をどう使っているのか分析(推測)し、メソッドの中でバイオリンに必要なものを選び、改良し、必要なトレーニングを追加しました。

自分自身がこの方法で上達したことに加え、これまで沢山の生徒さんにこのやり方をお伝えし、その都度改良して来ました。

沢山の映像、生徒さんを見てきたことで、生徒さんの技術上の問題点を素早く把握できるようになったことも、レッスンのさいにとても役に立っています。

当教室の特長である、この手のメソッドについては、定期的にご説明していこうと思います。

 

豊島区・北区からアクセス良好の音楽教室なないろバイオリン教室

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